はじめに
「上がってきたデザインを見たけれど、なんか違う」
「でも、どこをどう直してほしいのか、うまく言葉にできない」
Web制作や改善の場面で、
この“伝え方の壁”にぶつかる事業者は少なくありません。
専門用語が分からない。
素人が口を出していいのか不安になる。
そして、モヤモヤしたまま妥協してしまう。
最初にお伝えしたいのは、
修正がうまくいかないのは、知識不足が原因ではないということです。
多くの場合、問題は「伝える内容の順番」にあります。
なぜ意図がズレるのか
修正が何度も往復してしまうとき、
多くの事業者は「解決策」を直接指示しています。
- 「このボタンを赤くしてください」
- 「文字をもっと大きくしてください」
- 「画像を差し替えてください」
一見、具体的で分かりやすい指示です。
しかし、これでは
なぜそうしたいのかが伝わりません。
赤くした結果、全体の雰囲気が崩れ、
「やっぱり戻してください」という修正ループが起きる。
これは珍しいことではありません。
伝えるべきは「解決策」ではなく「違和感」
事業者が担う役割は、
デザインの正解を考えることではありません。
伝えるべきは、
- どこに違和感を持ったか
- 何を一番伝えたいのか
- 誰にどう感じてほしいのか
です。
たとえば、
✕「文字を赤くしてください」
◯「このキャンペーンが一番重要だと気づいてほしいのですが、今は目立っていない気がします」
この違いだけで、
制作者の提案の質は大きく変わります。
専門用語は不要です。
「目的」や「感覚」を言葉にするだけで十分です。
それでも細かく指示しなければ進まないと感じたら
もし、
「1から10まで指示しないと進まない」
と感じているなら、少し立ち止まる必要があります。
それは伝え方の問題ではなく、
役割分担の設計が合っていない可能性があります。
- 言われた作業だけを行う制作体制
- 事業者が細部まで決めなければ動かない関係
この状態では、
修正のたびに疲弊します。
本来、事業者は「方向」を示す役割。
解決策を設計するのは制作者の役割です。
まとめ
修正依頼のコツは、専門知識を増やすことではありません。
- 課題を伝える
- 目的を伝える
- 違和感をそのまま言葉にする
それだけで十分です。
もし修正のやり取りに疲れているなら、
「どう伝えるか」より先に、
「どう関わるか」を見直すタイミングかもしれません。
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修正のストレスは、
伝え方よりも「役割の設計」に左右されます。
- どこまで自分が関わるのか
- どこから任せるのか
- 判断だけ持つのか、運用ごと委ねるのか
関わり方が決まると、やり取りは驚くほど軽くなります。
